ちいさな企画展「おうち大好き! きみのおうちはどれ?」
イベントの記録になってしまいましたが、2016年4月1日から24日17時まで開催された
東横線都立大駅近くにあるGallery KOMPISでのちいさな企画展
「おうち大好き きみのおうちはどれ?」に小鳥のおうちをたくさん納品いたしました。
▲木の幹のカード(左上からメジロ・スズメ・シマエナガ・ツバメ・シジュウカラ)
今回は長年何に使うか思いつくまでずっと保管していたこうぞ紙という和紙を使いました。
表面がとても木の幹に似ているのでこの紙を巣箱の形に切ったり、
幹にたとえてポストカードの大きさに切って羊毛フェルトししゅうの小鳥のヒナと巣を編んで
掛けて飾って、透明封筒に入れて切手を貼ればグリーティングカードとして送れる二度楽しめる
楽しい作品です。
▲巣箱のカード(左上からスズメ・スズメ・ヨーロッパコマドリ・メジロ)
(左下からシマエナガ・シジュウカラ・ツバメ・ルリビタキ親子)
和紙は手でやぶれないほど強度がありますが補強のために穴のあいているところはハトメを使っています。
巣は苔を使って作られる巣は苔に見えるような色の糸を、ワラと泥で巣を作るツバメにはそのような色の糸を。
どれも4種類の違った素材と趣きのある糸を組み合わせて巣を編んでいます。
小鳥たちに見せてあげたいぐらい自然の色の美しい糸は京都の糸の専門店AVRILのものを使っています。
このお店に行くと仕事用に必要なものだけ見るのは不可能なぐらい羊毛フェルトの原毛もあり
壁中に色んな糸が掛けられています。
京都の三条から一乗寺に移転してからはまだお店にうかがっておりませんが
繰り返し編むことによって、巣材に向いている糸と人気のある色などがようやくわかり始めています。
最初はもっと平面に仕上げるつもりでしたがクチバシには飼われているヒナには欠かせない
あわだまが一粒や二粒、本当に入るぐらい立体的に仕上げています。
写真は巣の色を全色変えたスズメのひなの羊毛フェルトししゅうです。
上の写真はツバメのひなの羊毛フェルトししゅうです。
晴れの日に見えるような乾いた色に見える巣と、雨の日のイメージで編んだグレーのグラデーションの巣。
ツバメはこれから可愛い声をこそかしこで聞かせてくれることでしょう。
こちらの写真は私が作る小鳥のヒナの中では一番人気のあるメジロのひなの羊毛フェルトのししゅうです。
メジロのヒナは最初は白いアイリングがはえていません。
ピエロのまつげのようにある日「ゴミでもついているのかな?」というような小さな白い点のような毛羽が現れ
小さな白い点がだんだん細い線になって、白いアイリングがはっきり出来上がります。
ギャラリーでは小さなおうちのハウスタワーが入ってすぐの正面に飾られお客様を迎えてくれます。
今回だけGallery KOMPISと森のことりにつながってくれているお客様にプレゼントとして
追加納品したこうぞ紙の小鳥のおうちには「点と線模様製作所」の活版印刷の少し大きなサイズのポストカードを
プレゼントとしておつけいたしました。
作品を入れている透明封筒にシール型の切手を貼り、プレゼントのポストカードに宛先と差出人の住所が書きますと
そのままポストへ投函できるしかけになっています。
届け先のかたに不足分の切手代をお支払いいただくことがないように念のため、重さと代金は郵便局で
御確認いただきますようお願いいたします。
そのほかにもすずめとめじろのヒナの羊毛フェルトししゅうを三角形のフレームに貼り付けた作品も
巣立ってまいりました。
背景には今年の春のトレンドカラー(流行色)のパステルカラーのピンクとブルーのスワロフスキービーズを
お花の真ん中に使っています。
今回は平面作品ばかりでしたが、立体作品へのイメージやアイデアがこれほど湧いたことがない企画展でした。
しばらく企画展は参加する予定はありませんが、来月は愛鳥週間に向けてネットショップを充実させていくつもりです。
森のことり